「断熱・気密」性能ってなに?快適な住まいのための第一歩

2025.2.22

住まいの断熱性能・気密性能の重要性

近年、住宅の快適性や省エネルギー性能を高めるために、「断熱性能」と「気密性能」が重要視されています。これらの性能は、住まいの温熱環境を左右し、健康や光熱費にも大きな影響を与えます。新築住宅はもちろんのこと、リノベーションにおいても住宅性能の向上は重要な課題です。

今回は、それぞれの役割やメリット、性能の数値目安、気をつけるべきポイントについて解説します。


断熱性能とは?

断熱性能とは、外気の影響を受けにくくする住宅の性能を指します。外部の気温が極端に高くても低くても、室内の温度を一定に保つことができるようにする仕組みです。断熱性能が高い住宅では、冬は暖かく、夏は涼しい快適な空間を実現できます。

断熱性能の指標

断熱性能を示す代表的な指標が「UA値(外皮平均熱貫流率)」です。UA値が低いほど断熱性能が高いことを意味します。一般的な目安としては、

  • 省エネ基準レベル:UA値 0.87W/㎡・K(地域による)

  • ZEH基準:UA値 0.6W/㎡・K以下

  • HEAT20 G2レベル:UA値 0.46W/㎡・K以下

  • HEAT20 G3レベル:UA値 0.26W/㎡・K以下(最高水準)

気密性能とは?

気密性能とは、住宅の隙間をどれだけ少なくできるかを示す指標です。気密性が低いと、外気が入り込みやすく、せっかくの断熱効果が十分に発揮されません。逆に気密性が高いと、冷暖房の効率が向上し、省エネ効果も期待できます。

気密性能の指標

気密性能を評価する際の代表的な指標が「C値(隙間相当面積)」です。これは、住宅全体の隙間面積を床面積で割ったもので、値が小さいほど高気密な住宅を意味します。目安としては、

  • 一般的な住宅:C値 5.0㎠/㎡程度

  • 高気密住宅:C値 1.0㎠/㎡以下

  • 超高気密住宅:C値 0.5㎠/㎡以下


断熱性能と気密性能の関係

断熱性能と気密性能は、互いに関連しています。断熱性能が高い住宅でも、気密性能が低いと、隙間から熱が逃げてしまい、断熱効果が十分に発揮できません。

一方、気密性能が高い住宅でも、断熱性能が低いと、壁や窓を通して熱が伝わり、室内温度が上昇したり、下降したりしてしまいます。

したがって、快適な住まいを実現するためには、断熱性能と気密性能の両方を高めることが重要です。


リノベーションにおける住宅性能向上の重要性

新築だけでなく、リノベーションにおいても住宅の断熱・気密性能を向上させることは非常に重要です。特に築年数の古い住宅では、断熱材の劣化や施工技術の違いから、エネルギー効率が低下していることが多いです。リノベーション時に断熱材を適切に補強し、窓の交換や気密施工を行うことで、快適な住環境を手に入れることができます。

断熱性能と気密性能が高い住宅は、快適な住環境を実現するだけでなく、光熱費の削減や健康にも良い影響を与えます。

また、GXの観点からも、既存住宅の性能向上はCO2削減に貢献し、持続可能な社会の実現につながります。環境負荷を減らしながら快適な住まいを得ることが、これからのリノベーションの鍵となります。


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